01実写×3DCG

本作は、実写と3DCGを単なる合成技法として扱わず、両者が意図的に交差する「二重構造」の映像設計を採用している。
実写パートでは、過剰に合理化された現代社会を戯画化し、一方で3DCGは、その人工性を積極的に用いることで、“世界が改変される可能性”そのものを視覚化する役割を担う。
二つのレイヤーは補完関係にあり、物語の進行とともに、現実と理想、現在と仮想の境界を揺さぶっていく。
映画について
その姿が、答え。
弱さを抱くとき、
最も人間になる。
あなたは、あなたの、
ありのままでいい。
弱さを、抱えよ。
その姿が、答え。
弱さを抱くとき、
最も人間になる。
あなたは、あなたの、
ありのままでいい。
弱さを、抱えよ。
存在の肯定を
静かに謳う現代寓話
先の見えない時代に、
自分の輪郭が少しずつ溶けていく。
社会の速度に置き去りにされながら、
“わたし”という存在の
確かさを問い続ける。
本作は、実写と3DCGを
“混ぜる”のではなく“交差させる”。
それぞれのフッテージが呼応しながら、
ひとつの物語を形づくる。
映画の監督・脚本・演出、
いろいろ初挑戦。
それでも2年間、
貪欲に学び続けた軌跡を、
一篇の映像詩として結晶させた
卒業制作。
ブラックIT企業で
疲弊するエンジニア、藤井真人。
突然「神の力」を手にする。
万能の力で理想郷を目指すが、
その度に世界は歪む。
行き着いた全知全能の境地で、
真人が気づいたものは…?

40歳。職業はエンジニア。
ブラックIT企業で心身を擦り切らせてきた。
動作や表情には人間的な温度がなく、
機械のような日々をこなしている。
物事を論理的に解釈する傾向が強い一方で、
内心では合理主義だけが支配する社会に失望している。
演押本大樹

本作は、実写と3DCGを単なる合成技法として扱わず、両者が意図的に交差する「二重構造」の映像設計を採用している。
実写パートでは、過剰に合理化された現代社会を戯画化し、一方で3DCGは、その人工性を積極的に用いることで、“世界が改変される可能性”そのものを視覚化する役割を担う。
二つのレイヤーは補完関係にあり、物語の進行とともに、現実と理想、現在と仮想の境界を揺さぶっていく。

合理、最適化、数字、成果。常に「正しさ」を求められる現代社会の中で、多くの人が、自分自身を否定し続けながら生きている。本作は、そうした閉塞感や自己否定感を抱える現代の若者に向けて、「無理に別人になろうとしなくていい」というメッセージを送る。あなたの人生が合理的でなくても、生きていてほしい。

未完成であること、揺らいでいること。本作は、営利や商業展開を目的としない、学生映画として制作。興行性やマーケットの要請から距離を置くことで、より個人的で実験的な選択を可能にしている。完成度よりも思考の切実さを優先し、その結果として本作はひとつの「答え」ではなく、観る者それぞれに思考を促すための思考実験として提示されている。
本予告映像